食中毒発生件数の推移

 2024年の食中毒発生件数が前年比16件増の1037件となり、3年連続で増えたことが26日、厚生労働省のまとめで分かった。原因物質では寄生虫のアニサキスが330件と最多で、ノロウイルスの276件が続いた。患者数は2426人増の1万4229人。死者は3人だった。

 厚労省担当者は「件数が新型コロナウイルス禍の前と同水準になってきている」と分析。飲食店での発生が増えており、衛生管理を徹底するよう呼びかけた。

 アニサキスなどの寄生虫は年間を通じて食中毒の発生があった。アニサキスは幼虫が魚介類の内臓に寄生し、人間の体内に入ると、みぞおちなどの激しい痛みや嘔吐といった症状を引き起こす。