大久野島のウサギ=1月22日、広島県竹原市

 「ウサギの島」として知られる広島県竹原市の大久野島でウサギを暴行したとして、動物愛護法違反の罪に問われた住所不定、無職堀田陸被告(25)は26日、広島地裁呉支部(島崎航裁判官)で開かれた初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は執行猶予を求めて即日結審した。判決は4月14日。

 検察側は冒頭陳述で、被告はウサギが悲鳴を上げる動画を見たのをきっかけに「実際にウサギが嫌がることをし、反応を見たいと思うようになった」と指摘。論告で「犯行は残忍かつ危険で悪質だ」と非難した。

 弁護側は「捜査に協力し、反省の姿勢を見せている」と主張した。