知覧特攻平和会館を視察する公明党の斉藤代表(左から2人目)=29日午後、鹿児島県南九州市

 石破茂首相は29日、戦後80年の節目で着手する、先の大戦の検証に関し「どうすれば平和を築けるのか。過去の検証とともに未来への思いを込めて考えたい」と述べた。「スケジュールや発出の仕方は何ら決まっていない」とも説明した。訪問先の硫黄島で記者団の質問に答えた。

 首相は、閣議決定による戦後80年の「首相談話」策定を見送る意向を固める一方、検証作業に向けた調整に入っている。

 公明党の斉藤鉄夫代表は29日、特攻隊員の遺品などを展示する知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)を視察。その後、記者団に「政府として、改めて検証し、議論することは大きな意義がある」と語った。