鳥取県は26日、県立の障害児入所施設「総合療育センター」(同県米子市)で、筋力が衰える難病「筋ジストロフィー」で介助が必要な14歳の入所者が、ストレッチャーに移る際に転落して左脚を骨折し、その後死亡したと明らかにした。県警が死因や詳しい経緯を調べている。
県によると、入所者は25日午前11時ごろ、看護師2人の介助で入浴後、機械式浴槽から移る際に転落した。ストレッチャー(高さ約80センチ)のストッパーがかかっておらず、移動の弾みでずれたという。
骨折判明後、医師の判断で経過観察していたが26日午前2時半ごろ、心拍数や血中酸素濃度の異常を知らせるアラームが鳴って心肺停止の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
県子ども発達支援課の松本剛志課長は、転落事故について県の過失を認め謝罪した上で、入所者の死亡については「事実確認を踏まえて対応を検討する」とした。