【エルサレム共同】イスラエル国会は25日、大幅に遅れていた2025年の予算案を可決した。ネタニヤフ政権は、高まる反感を抑えて解散・総選挙を回避した。地元メディアは、パレスチナ自治区ガザへの大規模空爆で極右の支持を得て、政権の運営安定化で「大成功」したと伝えた。ガザへの攻撃が一層勢いづく恐れがある。
全体の7550億シェケル(約30兆8千億円)のうち国防省の予算は1100億シェケルと過去最高となった。カッツ国防相は25日、「(イスラム組織)ハマスが人質解放を拒み続ければ、支払う代償はより大きくなる」と述べ、占領地拡大も示唆した。