記者会見で陳謝する、ふくおかフィナンシャルグループの五島久社長(右)ら=24日午後、福岡市

 ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下の十八親和銀行(長崎市)は24日、男性行員(32)が4年4カ月にわたり、顧客から計約9200万円の現金を着服していたと発表した。十八親和銀では2月にも、50代の元男性行員=懲戒解雇=による数千万円の着服が発覚したばかりだった。

 親会社のふくおかFGの五島久社長はこの日、福岡市で記者会見し「ご迷惑をおかけし誠に申し訳ない」と謝罪した。十八親和銀は24日付で男性行員を懲戒解雇処分とし、長崎県警に通報した。

 十八親和銀によると、男性行員は2020年6月から24年10月、顧客1人から預かった通帳を無断で使用し、現金を複数回引き出すなどしていた。