英イングランド銀行(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】英中央銀行イングランド銀行(BOE)は20日、政策金利を4・5%に据え置くと発表した。金利維持は2会合ぶり。足元でのインフレ加速に加え、トランプ米政権の関税強化を背景に物価や景気の不透明感が強まっており、動向を見極める必要があると判断した。

 BOEは2%のインフレ目標を掲げる。英国の1月のインフレ率は3%と、10カ月ぶりに3%台に乗せた。教育や食品などの価格の上昇率が前月を上回った。

 BOEは昨年8月、物価高騰が和らいだことを踏まえ、4年5カ月ぶりに政策金利を引き下げた。昨年11月と今年2月にも追加で利下げした。