陸自のV22オスプレイの配備に向け、建設工事が続く駐屯地=21日午前、佐賀市
 佐賀駐屯地住民訴訟の判決で、「不当判決」と書かれた紙を掲げる原告ら=21日午前、佐賀地裁前

 陸上自衛隊輸送機V22オスプレイの佐賀空港配備計画で建設工事中の駐屯地を巡り、佐賀県が条例に反し国に県有地を無償提供したとして、建設に反対する県民有志が違法性の確認を求めた住民訴訟の判決で、佐賀地裁(三井教匡裁判長)は21日、請求を棄却した。

 訴状によると、駐屯地の建設現場近くで排水対策の工事を進める防衛省九州防衛局に対し、県は2023年12月、佐賀空港条例に基づき県有地の使用を許可したほか、土砂も無償で提供した。

 原告側は、県有地が空港の外にあるのに空港条例を適用し、県有地の使用料や土砂の代金の徴収を怠っているのは違法だと主張している。