駅名標や案内標識、車両の部品などが展示されている会場=岐阜県美濃市広岡町、旧名鉄美濃駅

 名鉄美濃町線や岐阜市内線、揖斐線の廃線から20年となるのに合わせた展示「600V線企画展 廃止から20年」が20日、岐阜県美濃市広岡町の旧名鉄美濃駅で始まった。車両の部品や駅名標などの貴重な資料を、鉄道愛好家や地域住民らが熱心に見入っていた。23日まで。

 岐阜市や周辺地域を走っていた美濃町線(徹明町―関駅間)と田神線(田神―競輪場前駅間)、岐阜市内線(岐阜駅前―忠節駅間)、揖斐線(忠節―黒野駅間)は2005年3月31日限りで廃線となった。架線の電圧から、各線はまとめて「600V線」と呼ばれている。

 展示車両の維持管理などを行っている旧名鉄美濃駅保存会が開いた。駅名標や電車の行き先表示板、市内線電車の「ワンマンカー」表示器、案内標識、新関駅構内の線路の図、電車の時刻を示すダイヤグラムなど、同会や会員が保管している40点ほどを展示している。

 また、同会オリジナルグッズや鉄道部品などの販売もあり、...