どら焼きの外箱の賞味期限を改ざんした部分(県提供)

 岐阜県は18日、特産物の販売・企画を手がける「南国商事」(大垣市静里町、江角智治社長)が愛知県内のスーパーの催事で和生菓子のどら焼きの賞味期限を改ざんして販売していたと発表した。今のところ健康被害は確認されていない。

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 岐阜県生活衛生課によると、同社は昨年12月21~31日の間、愛知県内のスーパーで開いた九州物産展で、どら焼きの箱(1箱20個入り)に貼られた同20日までの賞味期限のシールを剝がし、2025年2月15日のシールに貼り替えて販売。改ざんした18箱のうち8箱が売れた。個包装には正しい賞味期限が記載されていた。

 岐阜県の聞き取りに対し、江角社長は「そのまま捨てるのがもったいなかった」と説明。8箱は同社が自主回収している。

 県西濃保健所は2月27日~3月11日に同社に立ち入り検査を実施。県は食品表示法に基づき、原因究明やチェック体制の強化など一連の対策を4月18日までに提出するよう同社に指示した。