2月28日、道路陥没事故の発生から1カ月となり、復旧工事などが進む埼玉県八潮市の現場

 政府は、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故の復旧に向け、2024年度予算の予備費から約45億円を支出する方針を決めた。これとは別に、事故を受けた全国の下水道管の特別重点調査に約100億円を充てる。石破茂首相は17日の参院予算委員会で、豪雪対応の支援費も含めた予備費支出を18日に閣議決定すると表明した。

 埼玉県の大野元裕知事が陥没事故復旧の財政支援を国に求めていた。陥没は下水道管の腐食が原因とみられている。特別重点調査では老朽化などで陥没が発生しやすく、事故が起きた場合の社会的な影響が大きい下水道管を一斉点検する。

 陥没事故は、埼玉県が管理する大型下水道で1月28日に発生した。