入学シーズン目前。新たに始まる部活動に、胸を躍らせる新中学生も多いでしょう。中学校の部活動は今、在り方そのものが問われる大変革の中にありますが、変わらず青春を注ぎ込み、仲間と汗を流す生徒たちがいます。では、今の中学生に人気なのは何部でしょう? 岐阜県内中学校の競技別部員数を調べてみると、この10年間で興味深い変動が起きていました。男子のトップに輝いたのは、アニメ映画も話題になったあの球技。「ネット型」「個人種目」といったキーワードも浮かび上がりました。運動部のトレンド最前線を探ります。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
第1回は男子編。基となるデータは日本中学校体育連盟が毎年実施している加盟校調査で、各年度6月1日現在の数字です。
最新となる2024年度の岐阜県の加盟校数は男女ともに186校、加盟生徒数は男女合計で2万9405人、うち男子は1万7126人でした。
10年前の2014年度と比較してみると、加盟校は7校減、加盟生徒数は男女合計が1万5810人(35.0%)の減少、男子は9171人(34.9%)減となっています。
大幅な減少について、岐阜県中学校体育連盟の今西卓会長(60)は「少子化はもちろん、クラブチームなど部活動以外の選択肢が増えているのも要因。また、コロナ禍に自宅で過ごす時間が増えたのを境に、スポーツをやる子そのものが減っていると感じます」と分析します。
◆部員数ナンバーワンはバスケ
では、競技別の部員数ランキングを見てみましょう。2024年度のトップはバスケットボールの2801人でした。全19競技の部員数に占める割合は16.4%で、2年連続の1位となりました。
2位は卓球の2581人で、全体の15.1%。3位はソフトテニスで2361人、全体の13.8%という結果でした。
4位軟式野球、5位陸上競技、6位サッカーと続きます。
詳しく見てみましょう。1位のバスケットボールは2019年度まで3~4位で推移していましたが、...