横浜市戸塚区の郵便局で昨年5月、配達員が業務中に飲酒し酩酊状態で運転していたことが17日分かった。配達員への酒気帯びの有無を確認する法定の点呼業務を実施していなかった。日本郵便では近畿支社管内の140局で点呼をしていないことが判明しており、日本郵便は全国の郵便局で調査している。

 日本郵便によると、この事案は戸塚郵便局で昨年5月11日に発生した。配達員は11日午前2時ごろまで飲酒し、午前9時50分ごろに軽自動車で配達を開始した。その後、車内でペットボトルに入れたワインを飲んだ。郵便局に戻った際にアルコール臭に気づいた担当者が検知器で測定、酩酊状態と判断した。事故やけが人はなかった。

 この日は土曜日で同郵便局では土日は点呼をしないことが常態化していた可能性が高く「土日は出勤する人数が限られ、管理が手薄になる」としている。国土交通省に事案を報告し、口頭による指導を受けた。配達員は期間雇用の社員で、発覚後は乗務していない。