見頃を迎えたミモザの下で記念撮影を楽しむ人。国連が3月8日を「国際女性デー」と提唱し半世紀を迎える=7日午後、東京都台東区の蔵前神社

 上智大の研究者らが8日の国際女性デーに合わせ、都道府県版ジェンダー・ギャップ指数を公表した。教育分野では、女性の四年制大学進学率が多くの都道府県で前年より向上した。ただ、男性を上回ったのは徳島のみ。地域差も大きく、「性別と地域」の二重の格差が固定化する傾向にある。背景には大学の偏在や「女性に高学歴は不要」といったジェンダーバイアスがある。

 男女別の四年制大学進学率の他、校長の男女比などを基に、教育を「受ける側」と「提供する側」から分析した。

 1位の徳島は大学進学率の男女平等度が4年連続トップ。校長の女性比率も高校で1位だった。2位の富山も進学率の男女差が少ない。

 進学率は関東や関西などの都市部は高く、東北や九州など地方は低い。男性で40%を下回る都道府県はなかったが、女性では30%台が3県。男性の進学率が前年より低下した影響で男女差が縮小したケースもあった。

 地域からジェンダー平等研究会によると、大学進学率は先進国では女性の方が高いのが一般的で、日本の状況は突出して遅れている。