岐阜県は13日、ノロウイルスを原因とする食中毒が飛騨市の旅館と可児市の飲食店で発生し、計50人が腹痛や下痢、発熱などの症状を訴えたと発表した。
「岐阜新聞デジタル クーポン」始めました!対象店舗はこちら飛騨市古川町向町の旅館「料理旅館蕪水亭」では、8日夜の宴会に参加したり8、9日に宿泊した33~79歳の男女25人が腹痛や下痢などを訴え、うち16人が医療機関を受診した。
可児市広見の飲食店「割烹光葉」では8日にランチやディナー、弁当を食べた2~88歳の男女25人が下痢や発熱などを訴え、うち10人が医療機関を受診した。
県生活衛生課によると、いずれも入院した人はおらず、全員が快方に向かっている。患者と調理従事者の便からノロウイルスが検出された。飛騨、可茂両保健所は、13日から再発防止措置が講じられるまでの間、2施設をそれぞれ営業禁止処分とした。
先月末に起きた羽島郡岐南町平島の仕出し業者「バイパス給食センター」の弁当による集団食中毒では、症状を訴える患者が456人(12日午後3時時点)まで拡大した。
今年に入って県内で確認された食中毒は9件で、昨年同期の6件を上回っている。9件のうち8件はノロウイルスが原因だった。
県は食事前や調理前に石けんを使って流水で手洗いするなど予防対策の徹底を呼びかけている。