JR日豊線の新駅・仙巌園駅の開業記念式典でテープカットをする関係者=15日午前、鹿児島市

 JR九州は15日、日豊線の新駅・仙巌園駅(鹿児島市)を開業し、記念式典を開催した。地元経済団体などでつくる駅の設置協議会の藤安秀一会長は「鹿児島の魅力を発信する玄関口になればうれしい」とあいさつ。近くには、駅名の由来となった世界文化遺産の構成遺産で薩摩藩主・島津家の別邸「仙巌園」が立地し、利便性向上による観光客の増加を狙う。

 仙巌園駅からは錦江湾や桜島を望むことができる。ホームの片側に線路が通る「1面1線」の無人駅で、1日当たり約400〜600人の利用を見込む。観光に訪れた福岡市の会社員加藤明子さん(42)は「記念の日に来られてよかった」と笑顔を見せた。