取材に応じる中国の薛剣駐大阪総領事

 大阪・関西万博の4月開幕を控え、中国の薛剣駐大阪総領事は15日までに共同通信の取材に応じ、「文化交流を掘り下げ、精神面で強固につながるための大きなチャンスだ」と期待を込めた。古代の書物「竹簡」をモチーフとする自国パビリオンについては「文化や技術、中国の全てをコンパクトに見ることができる」と胸を張った。

 パビリオンの外壁は、中国の伝統的な巻物を広げた特徴的な形となっている。「悠久の歴史と最新技術を融合させた」「国宝級の重要な展示も行われる」とアピール。31の省や自治区などが期間中に順番にイベントを行うとし、「中国に行かなくても中国を感じられる、貴重な機会となる」とも述べた。

 万博を機に日中の経済交流が加速することへの期待が高まっている。薛氏は「日本の経済団体、企業などとの交流を一層深めながら、中国の魅力を発信し、各分野における実務協力を促進していく」とした。

 パビリオンの外観に漢字が使われていることに触れ「日本との独特な文化的つながりを前面に押し出した」と語った。