岩手県大船渡市の大規模山林火災で、市は8日、同市三陸町越喜来の一部地区への避難指示を解除した。対象は141世帯333人の見込み。7日に一部地域を初めて解除していた。消防などは消火活動を続け、発火につながる熱源の確認を進めた。新たな延焼は確認されていないが、鎮火のめどは立っていない。
市は7日、延焼の恐れがなくなった同市赤崎町6地区の計415世帯957人の避難指示を解除。同市三陸町綾里など残る1481世帯3639人の避難指示は継続している。同日午後3時時点で避難所に1039人、親戚宅などに2376人が身を寄せる。
8日は各地から派遣された緊急消防援助隊が地上から消火を続け、自治体のヘリコプターが空から警戒した。
焼損面積は約2900ヘクタール。火災は2月26日に発生した。