大分県庁

 大分県は7日、由布市の旅館「由布院玉の湯」で食事をした宿泊客の男女15人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、このうちの10人と、旅館の調理従事者3人の便からノロウイルスが検出されたと発表した。入院者はおらず、いずれも快方に向かっている。玉の湯は、由布院温泉で「御三家」の一つと言われる高級旅館。

 県は旅館の食事などを原因とする食中毒と断定し、7日から3日間、飲食業務について営業停止処分とした。旅館は6日夕から食事の提供を自粛。

 県によると、15人は19〜74歳で、2月28日に夕食を取った。調理従事者3人は食事をしていなかった。3人のうちの1人が同日中に体調を崩したが、勤務を続けていた。