東日本大震災の経験や防災に関する最新知見を国内外の専門家と市民らが話し合う「世界防災フォーラム」が7日、仙台市で開かれた。石巻市で震災被災者の追悼行事を企画する黒沢健一さん(54)は開会式で「災害の犠牲をなくすには防災意識が地域に根付くことが必要だ。(被災の)記憶を次世代に引き継ぎたい」とスピーチした。
黒沢さんは、木によじ登って津波の難を逃れた経験を紹介。自宅に掲げた「がんばろう!石巻」の看板をスクリーンに映し出し、「防災が世代を超えてつながる時、未来の災害被害はなくせる」と強調した。
フォーラムは2023年以来4回目で、今回は気候変動により増大する災害リスクもテーマ。