〈PR〉

自ら課題を見いだし、探求する力を養う
今年で創立130周年を迎える大垣北高校。文武両道を実践しつつ、生徒たちが自主的に自分の興味のある分野についても取り上げ、活動を展開する「SD探究活動」を学校の授業の一環として推奨している。勉学や部活動に励みながら、周囲を巻き込み、地域に貢献する活動にも取り組むことで、将来、社会に出てからも活躍できる人材の育成を目指す。創立130周年特集で、そんな大垣北高校の「自ら探究する姿勢」を体現している野球部の野球教室「大垣北Jr.(ジュニア)ベースボールラボ」を紹介する。

野球部の部員が立ち上げた野球教室
大垣北高校野球部は、地域の小学生を対象(3年生以上の登録制)にした野球教室「大垣北Jr.(ジュニア)ベースボールラボ」(以下ラボ)を行っている。ラボは同部の前主将の無藤蓮生(むとうれん/3年)さんが、1年生の時に立ち上げた。ラボを始めたきっかけを、無藤さんは「野球人口の減少を食い止めるために自分は何ができるのか考え、小学生を対象としたスポーツ教室などを開けないかと思った」と振り返る。
当初は無藤さんを含めた2、3人の生徒で取り組む予定だったが、野球部の監督でSD探究活動の部長も務める近藤健二先生からの勧めもあり、野球部全体でラボを行うことになった。

ラボを立ち上げ時に、無藤さんが活動を継続するために配慮したことが部活の練習時間の確保。そして、どのように活動していくかを説明できる状態にしてから部員たちに協力を求めた。
昨年2月に初めてラボを開くと、これまでに大垣市を中心に西濃地域の小学校20校以上から、延べ約1200人の小学生が参加。これまでに計25回ほど開かれ、現在も後輩たちに活動が引き継がれている。始めた当初は小学生の参加が少なく、指導する高校生の方が多いくらいだった。それが今では平均して約30人の小学生が参加するようになっている。

小学生が楽しみながら成長できる野球教室
現主将の鹿野楓斗(しかのふうと/2年)さんは「中学生の時に県の事業に参加して高校生から教えてもらった経験はあるが、自分が年下の子を教える経験はなく大変だった」と、ラボ開始当初の苦労を語る。それでも、無藤さんが「自分たちが経験して培った知識や技術を伝えるために、小学生たちの動きや体の成長具合を見ながら各年齢に合わせた指導を行った」と言うように、言葉で説明する際は専門用語を使わず、できるだけ小学生が分かりやすい言葉で簡潔に説明するように心がけた。
ラボのメニューは全て部員で考えた。体が成長途上の小学生の安全面を配慮し、柔らかいゴムボールを用いて、グローブを使わずバットの代わりに手で打つ練習を取り入れた。ドッジボールをしたり、雨の日は室内でバドミントンをするなど他のスポーツも取り入れて野球に生かすことをしながら、運動を楽しむことも重視。陸上部にも協力してもらい、足の回転を速くする陸上トレーニングも行った。
努力の甲斐もあり、参加する小学生が喜ぶ姿や、指導した小学生が試合で成長している姿を部員たちは目の当たりにし、やりがいを実感。また、ラボを通じて小学生同士のつながりや交流の輪も広がった。

スポーツ庁から活動を表彰
これらの活動が評価され、スポーツの人口拡大に向けた優れた取り組みを表彰する「第3回Sport in Life アワード」(スポーツ庁主催)の団体部門で優秀賞を受賞。今年3月の授賞式で、室伏広治スポーツ庁長官から賞状を受け取った。県内からの受賞は初めてで、部活動の取り組みが受賞するのは全国初という快挙を達成した。
無藤さんは「地域の小さな活動が受賞したことで多くの人に知ってもらえた」と喜びをにじませながらも、「自分たちの活動だけでは子どもの野球人口減少は止められない。自分たちの願いはこういった活動を多くの高校生が実践することで子どもの野球人口が増えること」と力を込める。
今年12月には、昨年も参加した野球学会での発表を控えている。昨年は子どもの体力低下や野球離れに焦点を当て、小学生に野球の技術や知識を伝える活動について発表したが、今年は小学生がやりたいメニューに沿って高校生が指導することでどういった変化があるのかを発表する予定だ。

創立130周年事業の招待試合後にラボも開催
今年5月には創立130周年行事の一つとして、進学校であり文武両道で、甲子園出場経験のある米子東高校(鳥取県)との記念招待試合が行われた。
試合後はラボも開かれ、両校の部員計75人が小学生約70人を指導。無藤さんは「米子東と自分たちで子どもへの接し方の違いも知ることができた。2校の合同ならではの特別な機会になった」と振り返る。
鹿野さんは「ラボを始めたことで小学生と関わる機会ができ、活動内容についても野球学会で大人の人たちを前に発表することができた。おかげでさまざまな年代の人たちと交流でき、探究することの大切さを知り、人間性やコミュニケーション力など野球以外の能力を磨くことができた」と話し、多くの面で成長できたことを実感している。
今後もラボを発展させていく
鹿野さんは「これからは自分たちが活動を引き継いでいく立場。地域のためにも今後、活動を展開していきたい」と意気込む。大学受験を控える無藤さんは、今後の進路について「医学部を目指している。スポーツ医学、整形外科などの分野や、地域医療などに興味がある」と将来を見据えながら、「野球にはずっと何らかの形で関わっていきたい」と笑顔を見せる。
野球部監督の近藤健二さんは部員たちのラボでの活動を振り返り、「目線を小学生に合わせて話し、年齢に合わせた対応をしている部員たちの姿を目の当たりにした。小学生の意見をラボのメニューに反映し、小学生が集中して野球を学べる環境づくりに工夫を凝らす姿も印象に残った」と語る。また「ラボでの活動をきっかけに他の活動にも興味を持って自ら行動を起こし、さまざまな人とつながりを持ってほしい」と願う。
小野悟校長は「生徒自身で課題を見いだして、失敗を恐れず立ち向かっていくことが大切。授業の一環として行われているSD探究学習をきっかけにして、多くの生徒が自らの意志で取り組みたい課題にのめり込んでくれたら」と話す。また、「無藤さんたちがはじめたラボはそれを実践している。こうした取り組みをきっかけに、さまざまなことに挑戦していく動きが広がっていくことを期待している」と語る。創立130周年という節目に、大垣北高校の理想を体現する活動を展開した野球部のベースボールラボ。大垣北高校は、今後も同校の多くの生徒たちが、自ら課題を見いだして挑戦する環境づくりに力を入れていく。
紙面特集協賛社(五十音順)
愛知大学・株式会社EMD・井口クリニック・揖斐川工業株式会社・株式会社イビコン・イビデン株式会社・大垣ガス株式会社・大垣北高等学校創立130周年記念事業実行委員会・OKB大垣共立銀行・大垣ケーブルテレビ・大垣西濃信用金庫・株式会社大光・岐阜協立大学・岐阜聖徳学園大学・岐阜信用金庫・コダマ樹脂工業株式会社・サンメッセ株式会社・志門塾・十六フィナンシャルグループ・ジョイフル産業株式会社・小学館・西濃建設株式会社・株式会社セリア・太平洋工業株式会社・田中屋せんべい総本家・TSUCHIYA株式会社・内藤建設株式会社・久富電設株式会社・株式会社ボンフォーム・名城大学・森外科医院・矢橋ホールディングス株式会社

[PR] 企画・制作 岐阜新聞社営業局