約90の曲輪があったとみられる小島城。今も山肌にひな壇状に尾根を削平した痕跡が残る=揖斐郡揖斐川町
記者独断の5段階評価
難攻不落度
急峻(きゅうしゅん)な地形を生かして竪堀や堀切を配備
遺構の残存度
段々に連なる曲輪(くるわ)群や竪堀、石垣の痕跡が残る
見晴らし
木々の隙間から濃尾平野や金華山を望む
写真映え
点在する遺構にレンズを向ける
散策の気楽さ
整備された登山道や案内看板などはない
"岐阜のマチュピチュ"ともうたわれ、天空の茶畑が広がる揖斐郡揖斐川町の春日地域。渓谷沿いの山の中腹にひっそりと残る城跡。中世の「守護の城」小島(おじま)城だ。
尾根に沿ってひな壇状に約90の曲輪を備えた大規模な山城は、室町初期に美濃の守護...