関ケ原の戦いで小早川秀秋が1万5千の大軍を率いて布陣した松尾山。主郭跡には土塁や切岸などの痕跡が残る=不破郡関ケ原町(小型無人機より).jpg

関ケ原の戦いで小早川秀秋が1万5千の大軍を率いて布陣した松尾山。主郭跡には土塁や切岸などの痕跡が残る=不破郡関ケ原町(小型無人機より)
記者独断の5段階評価

難攻不落度

七つの曲輪(くるわ)を備え、全方位に対応可能。土塁や堀など防御機能も充実


遺構の残存度

主郭は四周を土塁で盛られていることがよく分かる


見晴らし

関ケ原古戦場方面を一望できる。東西両軍の布陣を記した看板もある


写真映え

撮影ポイントは頂上からの眺望か


散策の気楽さ

整備された登山道はあるものの、アップダウンが激しく健脚者向け


 岐阜県不破郡関ケ原町の南西にそびえる松尾山は、1600年の「関ケ原の戦い」で小早川秀秋が布陣した地。標高293メートルの山頂一帯には、複数の曲輪や堀の遺構が残り、ただの陣所ではなく、山城だったことを物語っている。

 築城時期は不明だが、古くは1570年に浅井長政が...