曲輪の発掘調査で庭園とされる遺構が見つかったエリア=郡上市大和町、篠脇城跡
記者独断の5段階評価

難攻不落度

「32本の畝状竪堀群から敵を狙い撃つ」


遺構の残存度

「畝状竪堀群や切岸など山城らしさが残る」


見晴らし

「山頂の曲輪から景観は見えない」


写真映え

「連続する畝状竪堀群のスケール感は写真には収まらない!」


散策の気軽さ

「つづら折りの登山道を20分ほど。やや勾配がきつい」


 岐阜県郡上市大和町は、和歌の名門・東(とう)氏ゆかりの地。9代目の常縁(つねより)は「古今伝授の祖」として知られている。一族が鎌倉末~室町期に本拠とした篠脇城は、標高約485メートルの山頂曲輪(くるわ)に庭園を備えた”みやびな山城”だった。一方で、山肌には戦を意識した強固な防御網の痕跡も残されている。

 

 登山口は、...