いすゞ自動車は29日、タイの工場で、ピックアップトラック「D―MAX(ディーマックス)」の電気自動車(EV)モデルの生産を開始したと発表した。今年夏から欧州主要国で販売する予定で、タイから出荷する。市場環境やインフラの整備状況などを確認した上で他の地域にも展開する計画だ。
日本ではピックアップトラックの需要が少ないため、投入はしない。価格は税制優遇などに差があるため各国で異なる。生産台数の計画は明らかにしていない。
生産を始めたEVは、「D―MAX」のディーゼルエンジンモデルの骨格を維持した。耐久性や悪路の走行性能とEVの特徴である低騒音、低振動を両立したという。