韓国与党「国民の力」の大統領選予備選で最終候補に選ばれた金文洙前雇用労働相(左)と韓東勲前党代表=29日、ソウル(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国の保守系与党「国民の力」は29日、尹錫悦前大統領の罷免に伴う6月3日投開票の大統領選に向けた党予備選で、最終候補を金文洙前雇用労働相と韓東勲前党代表の2人に絞り込んだ。5月3日に決選投票を実施し、公認候補を選出する。本選では、革新系最大野党「共に民主党」候補、李在明前代表との事実上の一騎打ちになる見通し。

 一方で、大統領権限代行の韓悳洙首相が近く出馬表明するとの見方が強まっている。世論調査の支持率では、李氏が保守系候補に大差をつけてリードしており、韓悳洙氏が出馬した場合には候補を一本化して対抗するシナリオも浮上している。