1985年に520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故の現場、群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に向かう登山道が29日、冬の閉鎖期間を終え、開通した。今年8月で事故から40年となるのを前に、遺族や関係者が慰霊のため尾根を訪れ、墓標の前で静かに手を合わせた。
遺族らでつくる「8・12連絡会」事務局長の美谷島邦子さん(78)は次男健君=当時(9)=を亡くした。墓標にこいのぼりや花を供え「亡くなった人のその後を私たちは生きてきた。もうすぐ40年となるが、安全や命を守ることを目指して活動したい」と力を込めた。