29日、ベトナム南部ホーチミンの墓地を訪れた共産党政治局員ら(共同)

 【ホーチミン共同】1975年4月に南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン)が陥落し、ベトナム戦争が終結してから30日で50年。ホーチミンの各地では29日、約300万人に上る戦没者らを追悼する式典が開かれた。共産党最高指導部に当たる政治局のメンバーや軍人らが鎮魂の祈りをささげた。

 戦死した兵士らが眠るホーチミン市内の墓地では、同市のグエン・バン・ネン党委員会書記や当局者らが黙とう。記念碑に献花し、線香を手向けた。

 参加したベトナム人女性のグエン・モ・トゥイーさん(32)は「独立と自由のため、犠牲になった英雄たちに感謝したい」と述べた。