北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた市立中2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が自殺し、遺族側が市に約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟について、今津寛介市長は28日の定例記者会見で、6月6日に第1回口頭弁論が行われる見通しだと明らかにした。今津市長は「訴状の内容を確認し、弁護士と協議をして対応する」と話した。
訴状などによると、学校や市教育委員会が広瀬さんのわいせつ被害や自殺未遂を認識しながら、家庭環境や広瀬さんの自閉スペクトラム症(ASD)に由来するとして責任転嫁や事態の矮小化をし、いじめの認知を回避し続けたとしている。