古田佑紀さん

 検察官出身で、最高裁判事を務めた古田佑紀(ふるた・ゆうき)さんが3月20日、間質性肺炎のため死去した。82歳。北海道出身。葬儀・告別式は既に近親者で行った。

 東大卒業後の1969年、検事に任官。最高検刑事部長や次長検事、同志社大法科大学院教授などを経て2005年8月に最高裁判事に就任、12年4月に定年退官した。

 広島市の小1女児殺害事件で、公判前整理手続きにより進められた審理を適法とした刑事裁判や、奈良県の医師宅放火殺人で、長男=中等少年院送致=の供述調書の内容などをフリージャーナリストに漏らしたとして秘密漏示罪に問われ有罪が確定した精神鑑定医の刑事裁判などで裁判長を務めた。