国連が主催した、スポーツの役割を議論するパネルディスカッション=27日午後、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博会場で27日、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けたスポーツの役割を議論する国連主催のイベントが開かれた。参加者からは、発信力のある選手自らが環境問題の解決へ行動する重要性を訴える声などが上がった。

 パネルディスカッションには、ノルディックスキー・ジャンプの高梨沙羅選手が参加。雪不足で試合に影響が出た経験から気候変動への取り組みに力を入れているとし「素晴らしい環境で競技をさせてもらっている立場として発信する必要がある」と強調した。

 国連のマーヘル・ナセル事務次長補は「文化を超えて人々を団結させるスポーツはSDGs達成のために大きな役割がある」と述べた。