紫綬褒章受章が決まり喜びを語る落語家の柳亭市馬さん

 政府は2025年春の褒章受章者を28日付で発表した。受章者は607人(うち女性145人)と22団体で、29日に発令される。学問や芸術で功績を残した人に贈る紫綬褒章に、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」を手がけた撮影監督の柴崎幸三さん(67)、落語家の柳亭市馬(本名・右藤泰幸)さん(63)らが選ばれた。

 紫綬褒章は20人(うち女性1人)に決まった。ダンサーで振付家の近藤良平さん(56)、長唄唄方の杵屋勝四郎(本名・村治崇光)さん(66)、石川県輪島市の漆芸作家田中義光さん(54)が受章。地震学が専門で東大名誉教授の佐竹健治さん(66)や、東洋史を研究する早稲田大教授の岡本隆司さん(59)、半導体分野で省電力化に貢献した京大教授の木本恒暢さん(61)にも贈られる。

 その道一筋に励んだ人を対象とする黄綬褒章には、フレンチシェフの三国清三さん(70)ら194人(うち女性16人)が選ばれた。