街頭演説で支持を訴える公明党の斉藤代表=26日午前、神戸市中央区

 公明党の斉藤鉄夫代表は26日、夏の参院選に向けた全国遊説を神戸市からスタートさせた。物価高対策として「個人消費を後押しする減税を考えるべきだ」と訴えた。公明は改選を迎える14議席の維持が目標だが、昨年の衆院選で大敗し、党勢低迷に危機感を抱く。斉藤氏ら党幹部は大型連休を活用して全国の街頭に立ち、組織のてこ入れや幅広い層への支持浸透を図りたい考えだ。

 演説で「個人消費を成長軌道に乗せることが日本経済や中小企業を守ることにつながる」と強調。飲食料品などに適用される軽減税率引き下げについて党内で賛否があると説明した上で「しっかりとした経済対策を生み出したい」と訴えた。