オホーツク海で捕獲されたナガスクジラ=25日(共同船舶提供)

 商業捕鯨を行う共同船舶は25日、北海道知床半島沖のオホーツク海の排他的経済水域(EEZ)内で、ナガスクジラ1頭を捕獲した。2019年に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退後、オホーツク海での捕獲は初。

 同社によると、体長約18・6メートル、体重約36・6トンの雄で、捕鯨母船「関鯨丸」の船団が25日午前に捕獲した。船内で解体や冷凍、箱詰めまで済ませ、6月2日に仙台市の仙台塩釜港での水揚げを予定している。

 水産庁は24年にナガスクジラを商業捕鯨の対象に追加。昨年は捕獲枠59頭に対し、太平洋沖で30頭を捕獲した。今年の捕獲枠は60頭で、このうち25頭をオホーツク海で捕獲する予定。