トヨタの世界生産・販売台数の推移

 トヨタ自動車が24日発表した2024年度の世界生産台数は、前年度比2・9%減の967万9470台と、認証不正による生産停止などの影響で4年ぶりに前年度を下回った。世界販売は0・3%減の1027万3719台だった。

 同時に発表した3月単月の世界生産は、前年同月比9・1%増の88万476台。世界販売は7・9%増の96万8442台だった。トランプ米政権の自動車関税で新車が値上がりするとの懸念から駆け込み需要が発生し、メキシコとカナダを含む北米の生産が伸びた。

 24年度は、北米の生産が207万4521台、販売が273万813台と前年並みだった。年度半ばでリコールによる生産停止の影響を受けたが、ハイブリッド車(HV)人気の高まりや、関税発動前の駆け込み需要が下支えした。

 中国の生産は7・8%減の154万9009台。販売は5・9%減の178万9357台だった。比亜迪(BYD)をはじめとする現地の電気自動車(EV)メーカーとの競争激化で、前年割れとなった。