23日、エルサレムのホロコースト記念館「ヤド・バシェム」で演説するイスラエルのネタニヤフ首相(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルは23日夜、ユダヤ暦のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)記念日に入った。エルサレムのホロコースト記念館「ヤド・バシェム」は、ナチス・ドイツによる犠牲者の追悼式典を開催。ネタニヤフ首相は「われわれを滅ぼそうとするイスラム組織ハマスはナチスと同じだ」とし、戦闘を続ける姿勢を強調した。

 テルアビブの広場でも、ホロコースト犠牲者を悼む多くの市民が集まった。イスラエルメディアによると、ハマスが拘束している人質の家族も参加。息子が拘束されている母親は「自分たちを守るためにイスラエルを建国したはずなのに、なぜ人質を奪還せず、国民を守らないのか」と政府を批判した。