ヘグセス米国防長官

 【ワシントン共同】米公共ラジオ(NPR)は21日、米政府関係者の話として、ずさんな情報管理で批判を受けているヘグセス国防長官の後任選びにホワイトハウスが着手したと報じた。更迭を検討しているとみられる。トランプ大統領はヘグセス氏擁護を続けてきたが、与党共和党の議員からも長官交代を求める声が出ている。

 ロイター通信によると、ホワイトハウスは「フェイクニュース」だとして報道を否定した。米軍を統括する国防長官が政権発足から約3カ月で交代すれば異例の事態になる。

 ヘグセス氏はイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する3月の空爆作戦の詳細を、一般アプリ「シグナル」のチャットグループで妻や弟らと共有していたとされる。ウォルツ大統領補佐官が記者を誤って招き入れた別のチャットグループにもヘグセス氏が作戦内容を投稿し、問題視されていた。

 トランプ氏はホワイトハウスで記者団に、ヘグセス氏がフーシ派空爆などで「素晴らしい仕事をしている」と述べた。