琵琶湖とつながる「西の湖」の湖岸で見つかった、安土城の城下町のものとみられる石垣=滋賀県近江八幡市

 織田信長が築いた安土城(滋賀県近江八幡市、東近江市)の城下町のものとみられる石垣が見つかったことが18日、近江八幡市への取材で分かった。市によると、琵琶湖とつながる「西の湖」の湖岸で見つかった。城下町のものとみられる石垣が見つかるのは2例目。

 滋賀県立大の中井均名誉教授(日本城郭史)によると、安土城下町の実態は分かっていないとしながらも「護岸や公的な港湾施設として用いられた可能性がある。安土城と極めて関わりが深い石垣だ」と指摘する。

 市は昨年8〜10月に宅地開発のため安土城跡から南西約1キロの西の湖付近を発掘調査した。