女性を描く日本画「美人画」を、大正から昭和初期にかけての“黄金期”の逸品を中心に展覧する「培広庵(ばいこうあん)コレクション 美人画の雪月花」が19日、岐阜市宇佐の県美術館で開幕する。18日には、金沢市を拠点に活動するコレクター培広庵さんも迎えての開場式が同館で行われ、出席者たちが美人画の粋を味わった。
「岐阜新聞デジタル クーポン」始めました!対象店舗はこちら美人画は江戸期の浮世絵「美人絵」の流れをくみ、明治期に発展。大正から昭和初期に全盛を迎えた。「培広庵コレクション」は流派や地域を問わず幅広い作家の秀作が取りそろえられているのが魅力で、黄金期に描かれた作品が充実していることも大きな特徴。
今回はコレクションから厳選した逸品87点を紹介。春夏秋冬の4章で構成されており、美人画の巨匠上村松園「桜可里能図(さくらかりのず)」のほか、岐阜市生まれの川﨑小虎(しょうこ)「髪すき」も岐阜で初公開されるなど、画家の出身地や活動地域、年代も多彩。美人画の魅力を余すことなく感じることができる。
開場式で培広庵さんは「美人画を岐阜で展示でき、岐阜の方々に見てもらえることは何よりの喜び」と語った。
美人画展は県美術館と岐阜新聞社、岐阜放送が主催。6月15日まで。