太平洋戦争末期に鹿児島県阿久根市の沖合に沈んだ旧日本海軍の戦闘機「紫電改」の引き揚げに向け、地元の市民団体などが18〜19日、潜水調査を行った。これまで機体の存在は確認していたが、今回、両翼や機銃とみられるものを新たに見つけた。市民団体の肥本英輔会長(70)は「状態が良いことが分かった。戦争の記憶を後世に残していきたい」と語った。
見つかったのは、それぞれ長さ約5メートルの両翼と、口径20ミリの機銃とみられる物体。団体は昨年4月に機体を発見していたが、詳細な状態は分かっていなかった。今後、引き揚げ方法を検討する。