【パリ共同】国際ブドウ・ワイン機構(本部フランス)は15日、2024年の世界のワイン生産量、消費量がいずれも63年ぶりの低水準だったとの推計を発表した。干ばつなどの異常気象で生産量が減少した上、インフレや消費者のワイン離れなどで消費量が減ったと分析している。
生産量は225億8千万リットルで前年比4・8%減。約219億リットルだった1961年以来最も少ない。世界最大のワイン生産国イタリアでは特に北部のブドウ畑がひょうの被害を受けた。イタリアに次ぐ生産国フランスでは継続的な雨や干ばつなど悪天候に見舞われ、23・5%減と大幅に落ち込んだ。