中国江蘇省蘇州市で昨年6月に日本人母子らが切り付けられ中国人女性が死亡した事件で、故意殺人罪に問われ死刑判決を受けた中国人の男の刑が執行されたことが17日分かった。日本政府関係者が明らかにした。

 関係者によると、中国外務省が16日、北京の日本大使館に死刑を執行したと通知した。

 死刑が執行されたのは周加勝死刑囚。今年1月、蘇州市中級人民法院(地裁)は一審判決で「借金苦から生きているのが嫌になり、子どもを含む3人を殺傷した」と認定した。事件当時52歳で、安徽省から来て犯行に及び現場で拘束された。

 事件は昨年6月24日に発生。日本人学校のスクールバスを停留所で待っていた30代女性と未就学の男児が負傷した。犯行を止めようとしたバス案内係の中国人女性、胡友平さん=当時(54)=が刺されて死亡した。(共同)