【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は15日、日本の製薬大手エーザイなどの早期アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を条件付きで承認したと発表した。副作用のリスク増大に関連するAPOE4遺伝子を両親から受け継いでいない患者らに投与対象を限定する。

 レカネマブは米国や日本などで既に承認され販売も始まっているが、欧州委は同種の治療薬の認可はEUでは初めてだとしている。欧州のメディアによると、欧州委は医師向けのガイドラインの整備や訓練を求めており、実際に使用できるようになるまでには数カ月かかる見通しだ。

 EUの欧州医薬品庁(EMA)が昨年11月、販売承認勧告を発表していた。