【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)は、遺伝子操作したブタの肝臓を使い、肝不全患者の血液をろ過する臨床試験の実施を承認した。試験を実施する米企業eGenesis(イージェネシス)などが15日発表した。

 対象は重い肝不全患者らで最大20人。今春にも実施する。ブタの肝臓を患者に移植せず、特殊な装置を使って体外で患者とつなげる。

 臓器提供者数が患者数より圧倒的に少ないことが国際的に課題となっており、遺伝子操作で拒絶反応を起こりにくくしたブタの腎臓などを患者に移植する試みが米国や中国で進められている。