【北京共同】中国政府は国内の航空会社に対し、米ボーイングからの航空機の納入を受け入れないよう指示した。米ブルームバーグ通信が15日報じた。米国の対中関税に対する報復措置の一環で、米国からの航空機関連の設備や部品の購入も止めるよう命じたという。

 中国政府は12日、米国からの輸入品に対する上乗せ関税を125%に引き上げた。航空機や部品も課税対象となるため、中国の航空会社にとってはコストが飛躍的に上昇する。

 ボーイングは小型機「737MAX」10機について中国側への引き渡しの準備を進めている。関税発動前に手続きや支払いを終えた機体については納入が認められる可能性もあるという。