小林製薬は14日、紅こうじの原料を製造していた子会社、梅丹本舗の和歌山県紀の川市の本社工場を閉鎖すると発表した。サプリメントによる健康被害の発覚で、昨年8月、紅こうじ事業からの撤退を決めていた。同工場の主力だった梅肉エキスを用いた健康食品の生産休止も発表した。
梅丹本舗は1925年創業で梅肉エキスの健康食品を販売。小林製薬は2019年に子会社化した。従業員は約40人で、面談した上でグループ内での転籍や退職金の加算といった対応をする。
紅こうじの健康被害を巡り大阪市の立ち入り検査を受け、昨年3月時点で梅肉エキス製品の製造販売を休止していた。