戦後80年の特別プロジェクトについて説明するNGO「ピースボート」共同代表の川崎哲氏(右)=9日午後、東京都新宿区

 非政府組織(NGO)ピースボートは9日、戦後80年を迎えるに当たり、地球一周の船旅で、世界各地の戦争被害者の声に耳を傾ける特別プロジェクトを行うと発表した。長崎、広島の被爆者らが乗船して核兵器廃絶の思いを伝えるほか、戦時性暴力や化学兵器の被害者なども参加して平和を訴える。横浜発着で4月23日から8月7日まで。

 ピースボートによると、約1700人が乗船し、19カ国を周遊する。船内では、ノーベル平和賞の授賞式が開かれたノルウェー・オスロのノーベル平和センターでの展示を一部再現。平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の活動を紹介する特別展を行う予定だ。