国内発電大手のJERA(ジェラ)は8日、三重県川越町の川越火力発電所を報道陣に公開した。総出力480万キロワットで、液化天然ガス(LNG)の火力発電所として、世界最大級という。今夏も猛暑による冷房需要の増加が予想されており、中部地域の電力の安定供給を支える。

 1989年6月に1号機が営業運転を始めてから設備を増強しており、LNGを燃料とする16の発電機を備える。中部地域で急速に増えた太陽光発電の発電量などに合わせて稼働や停止を繰り返し、電力供給の調整的な役割を果たす。勝谷元揮所長は「安定供給は一番大切な使命だ」と話す。