広島市は8日、2025年度の新規採用職員研修で松井一実市長が講話に用いた資料を明らかにした。「生きていく上での心の持ち方」と題したページで戦前の「教育勅語」の抜粋を掲載した。松井氏は初当選翌年の12年から毎年研修で教育勅語を使用している。
講話は職員に心構えや市の施策を説明する内容。教育勅語は、従来と同様に資料の前半で「先輩が作り上げたもので良いものはしっかりと受け止め、後輩につなぐことが重要」として英訳付きで使用した。次のページに日本国憲法前文の一部を掲載した。
松井氏は過去の研修で「中身をよく見ると民主主義的な発想の言葉が並んでいる」と説明していた。