【ニューヨーク共同】北米有数の自動車展示会、ニューヨーク国際自動車ショーが16日、報道公開された。米関税措置を巡り注目が高まる中、日本勢ではSUBARU(スバル)が新たなスポーツタイプ多目的車(SUV)の電気自動車(EV)「トレイルシーカー」を初公開した。一般公開は18〜27日。
トレイルシーカーはトヨタ自動車と共同開発したEVで、航続距離は1回の充電で約400キロ。スバルの矢島工場(群馬県太田市)で生産し、2026年に北米や日本などで販売を開始する予定だ。
スバルは低重心で振動が少ない「水平対向エンジン」など独自技術を持つ。北米でも人気が高く、記者会見した大崎篤社長は「スバルらしさを保ちながら顧客の期待に応える車だ」と強調した。この日は全面改良したEV「ソルテラ」やSUV「アウトバック」も公開された。
米政権の自動車を巡る関税策について、スバルの現地法人幹部は「状況に応じて柔軟に対応できるよう準備していきたい」と話した。